After Effects でホールインワン

(my 動作環境:Windows 7 Ultimate 64 bit + After Effects CS5.5)

映画のあるシーンでニアピンの場面を作成する必要があり、
AE でアニメーションを作成しついでにホールインワンも作ってみました。
とゆーわけで、After Effects でホールインワンするアニメーションの作成方法をラフに記しておきます。
バウンドするボールを作成し、地面の影を作成し、ボールの影を作成していきます。

■ バウンドするボールを作成

タイムラインで、トランスフォームの位置を選択し

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メニューの アニメーション / 次元に分割 を選択。
X 位置と Y 位置という項目ができます。

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Y 位置のみにキーフレーム作成。
放物線のトップとボトム位置のポイントを設定。
(ボールを自然落下させるイメージで。何度かバウンドする場合、跳ね返りは次第に弱くなっていくため
トップ位置は次第に低い位置に設定。)

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上の位置(放物線の上部に来る部分)のキーフレームをすべて選択し、右クリック、
キーフレーム補助 / イージーイーズ を選択

次に X 位置を設定。開始点と終了点の二つを設定。

今回は、グリーンの上でゴルフボールが徐々に止まる感じにしたいので
終了点にはイーズアウトをかける。つまり、終了点のキーフレームを選んで、右クリック、
キーフレーム補助 / イージーイーズ を選択

ボールが着地した後、すこし転がってとまるのを表現するため X 位置にはもうひとつキーフレームを作成し
イーズアウトを設定。
こんなかんじ。

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さらに、ボールが旗の下に行ったら少し下がるように設定。
穴に入るタイミングでボールをマスクし、穴に入ったように見せます。

ボールの回転、スケールは適宜追加。
タイムラインの「モーションブラー」ボタンを押し、ブラーを有効にします。

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■ 地面のボールの影を作成

影を追加するためボールレイヤーを複製し、「ボール地面の影」レイヤーを作成。
ボールの影となる、光の向きに応じて、Y位置、X位置を調整。下図グレーのラインが影の軌跡。

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エフェクト&プリセットから「色相/彩度」を選択し、ボールの影レイヤーにドラッグ&ドロップ。
マスターの明度を-100にします。
「ブラー(ガウス)」も同様にして適用。ここでは値は200にしました。

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タイムラインの下の スイッチ/モード ボタンを押して、モードを表示させ、
オーバレイを選択。不透明度は50%に設定。

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影はボールが地面に近づくほど濃くなり、上空にいくほど薄くなるので、
地面に接するときは50%に、上空にあるときは20~30%の不透明度にしておきます。

■ ボールの影を作成

ボールレイヤーを複製し、「ボール影」レイヤーを作成。
エフェクト&プリセットから「色相/彩度」を選択し、「ボールの影」レイヤーにドラッグ&ドロップ。
マスターの明度を-100にします。
これをさらに複製し、「ボール影マスク」レイヤーとします。
ボール影レイヤーの「トラックマット」に、「アルファ反転マット”ボール影マスク”」を選択。

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ボール影レイヤーのY位置、X位置、すべてのキーフレームを選択した状態で、
光の照射方向(ここでは左ななめ上)にずらす。三日月のようになるはず。

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エフェクト&プリセットから「ブラー(ガウス)」を選択し、「ボール影マスク」レイヤーにドラッグ&ドロップ。
ブラーの値を50位に設定。

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影のふちがやややわらかくなるはず。

「ボール影」レイヤーの不透明度を背景の光の強さに応じて調整。
下記は 40% に設定したところ。

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これで、ほどよい影ができるはず。
再生しながら確認して必要に応じて位置微調整します。

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