(確認環境:Windows 7 64bit + Cubase 4 + Reason 3, Reason 4および Windows 7 64bit 上の仮想環境(Windows XP Mode) + Cubase 4 + Reason 3)
何らかの理由で Reason 4 にできずに、まだ Reason 3 を使っている場合、Windows 7 にアップグレードして問題になってくるのが、Rewire の動作です。Reason 3 だと、Rewire が Windows 7 上でうまく動かないため、Cubase などの DAW ソフトとうまく連携できないのです。
XP で動いていた大抵のプログラムは Windows 7 上で動きます。ちなみにReason 3 単体はWindows 7 上で(サポート問題は別として)問題なく動作します。が、Rewire に関して言うと、新しいパッチを当てても既知の不具合やらがあるそうで、うまく動きません。しかし、たかだかRewireのために、わざわざタッチ対応の高スペックのWindows 7 PC を買ったというのに、XP にダウングレードするほどアホらしいことはありません。
で、こういうときに活躍するのが、Windows 7 の新機能である Windows XP Mode です。これは Windows 7 で動かないソフトを XP の仮想環境(実体はVirtual PC)で動かすというものです。これは Windows 7 の Professional か Enterprise または Ultimate 版で利用可能です。くわしくは「Windows XP Mode とは」を参照。 標準の状態では Windows XP Mode は入っていないので、ダウンロードしてインストールする必要があります。
Windows XP Mode のダウンロード
インストールしたら、
すべてのプログラム / Windows Virtual PC / Windows XP Mode
を立ち上げて、仮想環境に、Cubase などの DAW とReason 3 をインストールしましょう。 昔のように Rewire を使って Reason と DAW を連携できるはずです。なお DAW のドングルを認識させるには、「仮想環境(Windows XP Mode)でドングルを認識させるには」をご覧ください。
ちなみに、この仮想環境上にプログラムをインストールすると、まるで普通にWindows 7にインストールしたアプリケーションのように、プログラムメニューから立ち上げることができます。図は Windows XP Mode に Reason 3 をインストールした例です。Windows 7 のプログラムメニューに表示されているのがおわかりいただけるかと思います。
しかし今回 Windows XP Mode で動かしたいのは、Rewire です。Rewire をこのメニューから明示的には起動できないので、やはり DAW と Reason 3 を連携させる場合には、仮想環境のXPの画面で両方を起動する必要があります。当然二つの OS を一つのマシンで動かしているので動作は重くなりますが、次期バージョンのReason 4 にアップグレードするまでの間、 こうして何とかしのぎましょう。Reason 4 になれば、Rewire も Windows 7 上で問題なく快適に動くようになります。